太極拳をして変わった事

太極拳は、心と身体を両方鍛える事ができる一番効率がいい運動です。

「心」と「身体」を共に鍛えるという事

太極拳の大きな特徴(他のスポーツと違うところ)の一つに、「心」と「身体」を両方使いながら運動する。ということがあげられます。

・普段、人は何かをしながら行動する事が多い。
・新聞を読みながらコーヒーを飲む。
・テレビを見ながらご飯を食べる。
・話を聞きながらものを書く。

忙しい毎日で何かをしながら行動することは必要不可欠であり、それはあたり前です。
しかし、そればかりだけの生活を続けてしまうといざという時、力を発揮できなくなる。
心の波は普段でも、もの凄くあるのはみなさん日々の生活でお分かりだと思います。
心は外部の刺激やいろいろな要因で、ころころ・ころころと激しく動いています。
その波をコントロールできる人は少なく、それに流されて行動しているのが現状ではないでしょうか?その心の波は、いざ自分の力を発揮しなければならない時、邪魔になります。
こころを一つにして「絶対できる」というイメージだけを考える事ができない思考回路になっているからです。 どんな職種でも、スポーツの世界でもなんでも集中力が実力の大きな差を生みます。

だから、どんなトレーニングを行うにしろ行動するにしろ、他事を考えながらとか、しゃべりながらとかというのは自分の能力を引き出す力を掴むのを遅らせてしまう行為だと思います。

太極拳の動きが効果的に心身を高める

そういった意味で、心と身体をあわせるトレーニングだけを考えると、太極拳だけに限らず、日常がすべてトレーニングと言えますが、太極拳は心と身体をあわせるトレーニングとともにその他でもとても効率の良いトレーニングなので太極拳から掴むのがとても効果的だと思います。

心と身体を両方使う。。。
難しい言い方ですが、簡単に言うとイメージを描きながら身体を動かす(もしくは動きながらイメージをする)と言えます。
太極拳の運動はゆっくりとしていますが、それは高齢の人や体力が衰えた人の為にそうしているんのではありません。ゆっくりと動かすのは心と体をあわせながら行うからなのです。すばやい動きは、はじめは気が入りづらいです。 
言葉では説明がむずかしいので、機会あれば直接お伝えしたいと思います。

本当の全身運動

全身運動=インナーマッスルを鍛える

さらに太極拳が他の運動と大きく違う事の一つに、「全身運動」があげられます。
他の運動、スポーツは大体は右手左手、右足左足をばらばらに動いている場合が多いようです。プロのスポーツ選手の人でもつながっているようで、つながってない身体の動き(無駄な動き)をすることが時々目立ちます。
最近になってみんな、練習や最新の科学トレーニングを取り入れ、身体全体の協調性を持った動きをつかもうとしてきました。
それを簡単に説明すると、 腕だけ足だけを鍛えるウェイトトレーニングは、腕だけ足だけの筋肉は発達しますが、その鍛え上げた筋肉が孤立しうまく身体が動いてくれなくなってしまいます。
そこでそれらをつなぐ役割をするインナーマッスルを鍛える事により、全身をつなげようとしました。インナーマッスルを鍛える事によって、はじめて鍛えた個々の筋肉を生かすことができるようになるのです。
具体的な練習方法を言えば、サッカーなどでバランス・ボールの上にのって全身の筋肉を鍛える方法などがあります。その他では水泳なども全身運動です。
そして、そのインナーマッスルを鍛える一番いい運動は実は太極拳なのです!

全身がつながった動きとは

太極拳は全身運動を簡単に説明すると。。。。
まず、バラバラに身体が動いている状態を簡単に説明します。

①右手と左手がこの形であったら
②左手だけが、まず動き
③その次に、後から左手が動く


この動きは、右手を動かして、左手を動かして、①の丸い元の形にしています。 ①の丸い手の形にするのに、1・2と、2回動かしています。 つまり、右手と左手をバラバラに動かしている動きと言えます。
そして同じ動きを、全身運動でした場合。

①右手と左手がこの形であったら
2.右手と左手を同時に
動かして1の状態にする。

写真だとわかりづらいですが、①形から、右手と左手を一緒に動かしています。
つまり1の動作だけで①の形にしています。
これは、右手と左手がつながって一緒に動いている状態。
厳密に言うと、上半身はひとつになって動いている状態です。
太極拳はこれを足から行います。
足が動いたら手が同時に動く。。。これが全身がつながった動きです。
体幹、軸ができないと絶対にできない動きです。

この全身運動こそ省エネルギーで動けて疲れない身体になるばかりでなく、身体のパワーを効率よく発揮する鍵になるのです。


太極拳をすると全身の筋肉が鍛え上げられバランスが非常に良くなる例を紹介します。

全身をバランスよく鍛える運動として、とてもよいとお勧めできるのは、「水泳」「太極拳」「バランスボール」です。バランスボールでのトレーニングは全身の筋肉を使いますので、スポーツ選手がよく取り入れています。(サッカー・野球選手など)
立ってスクワットは、正しい太極拳を長くやれば必ず誰でもできるのです!

1.右手と左手がこの形であったら
2.右手と左手を同時に
動かして1の状態にする。

(※初心者の方は絶対にまねしないでくださいね!!汗)

できれば個々の筋肉を鍛え、そしてインナーマッスルを鍛える太極拳を取り入れて、本当に使える身体作りを目指しましょう!!
身体をつなげる為の体幹の運動(全身運動)を取り入れて、はじめて日常生活やスポーツなどの実践の場で力を発揮する肉体になると思います。

とても高度な有酸素運動による自然治癒力の向上(細胞覚醒)

効率よく身体を鍛える有酸素運動

有酸素運動は、激しく運動し呼吸が追いつかなくなり酸素不足になる運動より、ゆっくりと酸素をいっぱい取り入れながら運動する有酸素運動の方が身体を効率よく鍛え上げようとするものです。
呼吸法の方で詳しく述べていますが、「食べ物(栄養素)」「水」「酸素」の中で身体が一番必要(重要)としているのは、誰でもわかるとおり1に「酸素」2に「水」3に「食べ物(栄養素)」という順番になります。

常に姿勢が良くなります。

姿勢が正しくなると身体がリラックスする

姿勢が良くなると、重心が下に落ち肩の力が抜けるようなります。
肩の力がぬけると、リラックスします。

大腿四頭筋が鍛えられることにより、脳内ホルモンを出しこころを強くする

筋肉の中にある神経を刺激して心と身体を正常に保つ

姿大腿四頭筋は身体の中で一番大きな筋肉ですが、同時に脳から来る神経がかなり集まるところでもあります。この大腿四頭筋を鍛えるという事は筋肉の中にある神経を刺激する事になります。
神経は脳につながっているため、神経の最上部脳幹の視床下部を刺激します。視床下部は脳内ホルモンを分泌・調整するコントロールセンター、そこを刺激し活性させこころと身体を正常に保つのです。

大腿四頭筋にある神経から視床下部が刺激されると特殊な脳内ホルモンが出てきます。
よく散歩すると、こころがさわやかになったりしますが、ただ景色を見てそう思うだけでなく大腿四等筋による視床下部刺激で脳内ホルモンが出たことによるものが大きいのです。ランナーズ・ハイも大腿四頭筋による刺激で特殊な脳内ホルモンが出た結果です。
太極拳をするとこの脳内ホルモンが出やすくなります。しばらく行えば心がさわやかになります。

精神状態がわるい精神病の患者さんにもこの大腿四等筋を鍛える治療法があるくらい、こころにかなりの影響を与えるのです。
さらに言うならば、ある条件が重なるとさわやかさを通り越して、無念無想の境地になります。
そのこころの境地に辿り着く手助けとなるのが、太極拳の大腿四頭筋に刺激を与え続ける姿勢にあるのです!!
太極拳でその心の状態(無念無想の境地)になる事を「入静」するといい、その境地で行う太極拳が最高の境地とされています。

細くしなやかな筋肉をつくり、ダイエットも期待できます

また、大腿四頭筋が鍛えられるとみなさんご存知のように、身体の中で一番おおきな筋肉の為そこが太くなると「基礎代謝」が向上しダイエットにもなります!
大腿四等筋を鍛える上で「足が太くなるのでは?」と心配になられる女性の方も多いのですが、それは大丈夫です。
むしろ太っている人は引き締まると思います。太極拳の筋肉は持久力の筋肉を使います。
持久力の筋肉と言えば、マラソン選手です。マラソン選手の足は、他のスポーツ選手の人よりすらっとしていませんか?
もちろん、鍛え上げられた肉体ですからその辺の普通の足よりがっしりして大きく見えるかもしれませんが、パワー・瞬発系に比べればかなり細いです。
つまり、みなさんの心配するぐらいまで太くならないという事です。
できるだけ、大腿四頭筋を鍛えて心と身体を向上させましょう!